仙台市バス 収支状況示す「営業係数」 全路線で3年連続赤字

昨年度の仙台市バスの利用者数は、前の年度からは回復したものの、収支状況を示す「営業係数」は3年連続ですべての路線で赤字となり、収支の改善が引き続き課題となっています。

仙台市交通局によりますと、昨年度、令和4年度の仙台市バスの利用者数は3192万1000人でした。
コロナ禍の行動制限が解除されたことを背景に前の年度からは回復したものの、コロナ禍前の令和元年度と比べると8割程度にとどまっています。
また、100円の収入を得るために費用がいくらかかるかを示す「営業係数」は、すべての路線の平均が「169」となり3年連続してすべての路線で赤字となりました。
路線ごとの営業係数を見てみると、東黒松線で1306、余目線で1260と収入の10倍以上のコストがかかっていて、仙台市交通局は今後、こうした利用が少ない路線では減便も検討していくとしています。
仙台市交通局では、地下鉄の決算も昨年度まで7年連続の赤字で、収支の改善が課題となっていて、交通局は「引き続き、市民のみなさんの足として移動手段を確保できるよう努めていきたい」としています。

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