放送センター内の性加害「大変重く受け止めている」とNHK会長 ジャニーズ問題

旧ジャニーズ事務所(スマイルアップ)の創業者、ジャニー喜多川氏(令和元年死去、享年87)の性加害問題を巡り、NHKの稲葉延雄会長は18日の定例記者会見で、東京・渋谷のNHK放送センターで喜多川氏の性加害を受けたとする証言があったことについて、「大変重く受け止めている。看過できない問題。出演者の安全、人権を守る取り組みさらに進めていく」と述べた。

NHKは今月9日、20年ほど前に音楽番組「ザ少年倶楽部」への出演を希望していた30代の男性が、NHK放送センターで喜多川氏による性加害を受けたとする証言を報じた。この音楽番組には長年、同事務所所属のタレントが出演しており、NHKは16日に予定していた公開収録を中止している。

同事務所はこの問題でNHKに対し、「証言の事実を確認できていない」という趣旨の回答をしているという。

また、NHKは同事務所のタレントの新規出演契約について、年末の紅白歌合戦を含め、被害者への補償や再発防止が着実に実施されるのを確認されるまで「当面行わない」方針を続けることを改めて表明した。

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