札幌市内の住宅街ではまだ雪は降っていませんが、冬の訪れを知らせる雪虫がこの数日、大量発生しています。異例の多さに市民からは困惑の声も出ています。
札幌市西区で撮影されたこちらの映像。辺り一面を埋め尽くすほどの白いもやのようなものが。
よーく見てみると・・・大量の雪虫が粉雪のように舞っています。
さらに札幌市手稲区のJR星置駅前でも同じような現象が起きていました。あまりに大量の雪虫に駅の利用者も手で払いながら歩いています。
10分程、取材をしただけでこれだけの「雪虫」が体中につくほど大量に発生していました。
普段から駅を利用する人は…
駅の利用者)
「家に入るとき大変だ。帽子とかに(雪虫が)入ってくるから払っていかなきゃなんない」「自転車に乗っているときに、雪虫が顔にくるのでメガネかけて乗ってきた」
その影響は周囲の幹線道路にも及んでいました。
星置神社・加藤剛宮司)
「(国道)5号線を車で走っていたら雪虫がびっしり。フロントガラスも白くなるくらい」
生活に支障をきたす「雪虫」の大量発生。一体なぜ?
北海道大学・秋元信一名誉教授)
「夏から秋にかけての気温が非常に高かったので気温が高いと増殖率。増えるスピードが早くなり大発生に至ることが多い。これまでも暑い年は大発生」
今年の猛暑で雪虫の成長が早まり繁殖の回数が増えたことが大量発生の原因でした。
では、この状況はいつまで続くのでしょうか?
北海道大学・秋元信一名誉教授)
「来月上旬まで出ていると思う」
Q、例年に比べると?
「長いです」
まだまだ続く雪虫の大量発生。マスクを着けるなどの対策をしながら冬の到来を待つことになりそうです。