不登校児の支援施設を「教育支援センター」に改称へ 仙台市教委、市の関連条例改正の時期探る

仙台市教委が不登校の児童生徒を支援するために設置している市適応指導センター(泉区)の名称を「市教育支援センター」に変更する方向で検討していることが18日、分かった。市の関連条例を改正し、学校生活への復帰を促す意味合いの「適応」の文字を外して社会的な自立をサポートする姿勢を打ち出す。

 センターは改称を機に、登校再開に力点を置く方針から、フリースクールなどを含めた学びの場の確保や支援体制の充実に重きを置くよう見直す。保護者や教員からの相談、支援にも応じる。愛称「児遊(じゆう)の杜」の使用は継続する。

 市教委が本年度設置した不登校対策検討委員会は、児童生徒の保護者や大学教授らが支援の在り方を議論している。名称変更の必要性を盛り込んだ1次報告書を9月にまとめた。

 対策検討委は11月、センターを利用する児童生徒や保護者ら計36人に困りごとや今後の希望を聞き取りし、年度内に結果をまとめて市教委に提言する。市教委は提言を踏まえ、条例改正の時期を探る。

 文部科学省によると、市内の不登校の児童生徒数は増加傾向にあり、22年度は12年度(1018人)の2・5倍の2567人。

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