山形県は18日、県の新たなキャッチフレーズとして「ラーメン県そば王国」を商標登録申請したと発表した。県内自治体がラーメンを活用した観光誘客に相次いで取り組んでいることを踏まえ、全県を挙げて知名度向上や消費拡大に取り組む。
申請は16日付で、2カ月程度で受理される見通し。今後は動画投稿サイト「ユーチューブ」やインスタグラムを活用した情報発信を強めるほか、県の観光ウェブサイトに特集ページを新設する。
県内ではラーメンを使った地域おこしが盛んだ。2016年には南陽市が「ラーメン課R&Rプロジェクト」を創設。山形市は今年2月に「ラーメンの聖地、山形市」を宣言した。今月上旬には酒田のラーメンが、都内で初開催された「日本ご当地ラーメン総選挙」で全国1位に輝いた。
そばについては県内各地に「そば街道」が存在するなど、観光資源として既に一定の知名度がある。
知事「どちらか一つにできない」
吉村美栄子知事は18日の定例記者会見で「そばも郷土の誇らしい食文化で、どちらか一つにするわけにはいかない」と説明。「思い切って商標登録し、山形の強みとしてしっかりと売り出していく」と語った。