19日午後2時ごろ、岩手県八幡平市作平の山林で「男女2人がクマに襲われた」と、付近を通りがかった人が119番した。岩手署などが捜索した結果、山林から女性の遺体が見つかった。
岩手署によると、男女は鹿角市八幡平石鳥谷の林業男性(79)と妻(75)で、キノコ採りのため、秋田県境に近い山林に入った。女性の死因は外傷性ショック。最初に妻がクマに襲われ、男性は助けようとして逆襲され、頭や手首などに重傷を負った。
岩手県内でのツキノワグマによる人的被害は18日現在、34件36人で過去最多となっている。8月には一戸町の80代女性が自宅裏の山林で襲われ、死亡した。