ビッグモーター社、国交省の“聴聞”すべて出頭せず 今月中にも行政処分へ

中古車販売大手ビッグモーターで不正な自動車整備や車検が確認されたとして、国土交通省の関東、北陸信越、中部、近畿、四国、九州の各運輸局は20日、行政処分を科す前に同社側の意見を聞く「聴聞」の手続きを実施した。ビッグモーターは「当社としての意見はない」として出頭しない方針を明らかにした。国交省は今月中にも道路運送車両法に基づき処分する。

 関東、北陸信越、中部、近畿、四国、九州の各運輸局で20日午前に開かれた聴聞の期日にビッグモーター側の関係者は出頭しなかった。聴聞に出頭しない場合、処分案への反論はないとされ、早ければ来週にも処分が確定する。

 ビッグモーターは「再発防止と信頼回復に向けて全社を挙げて尽力する」としている。

 国交省は7月、ビッグモーターの24都道府県34工場に立ち入り検査したが、34工場すべてで不正が確認されている。今月13日には聴聞の手続きを公示し、処分案を公表。34工場を自動車整備の事業停止90~10日とし、うち民間車検場に指定された32工場は(1)12工場を指定取り消し(2)11工場を車検業務停止180~20日(3)9工場を文書警告(行政指導)(4)自動車検査員24人の解任命令―ーとした。国交省は34工場を除く101工場への調査を続けている。

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