昨年のハロウィーンでJR仙台駅西口ペデストリアンデッキ周辺に多くの若者が集まり、花火が打ち上げられるなど混乱したことを受け、仙台中央署はハロウィーン当日の31日、デッキ周辺の立ち入りを制限するなど対策を強化する。昨年の約3倍となる約100人の警察官を投入し、不測の事態が起きないよう警戒する。
中央署によると、デッキ周辺のベンチは31日午後、規制テープが張られ、使用できなくなる。パイロンを設置して右側通行を徹底するほか、人がデッキ周辺に滞留しないよう回遊を指導する。
4日前の27日から警戒期間とし、路上での座り込みや飲酒などを控えるよう促すポスターやデジタル看板を駅周辺に掲示する。中央署の千葉博光生活安全課長は「特に用事がなければ、当日は仙台駅周辺に来ないようにしてほしい」と訴える。
署は20日夜、仙台駅西口で夜間補導を実施した。署員や少年警察補導員ら11人が巡回し、31日はハロウィーン目的で集まらないよう若者らに呼びかけた。午後11時以降に駅周辺にいた高校生には「この時間は出歩かないように」などと注意した。https://www.youtube.com/embed/dzArsOdK-ds若者が集まりごった返した昨年の仙台駅
昨年10月31日のハロウィーンでは、デッキ周辺が仮装した多くの若者らが集まるなどしてごった返す中、少年3人が約20発の花火を打ち上げた軽犯罪法違反の疑いで摘発された。集まりをきっかけに数十人の少年少女が非行グループ化し、一部がハロウィーンと無関係の傷害・監禁事件で逮捕されるなど問題が深刻化した。