Jリーグは27日、J2ベガルタ仙台に対し、2件の事案で計1000万円の罰金を科したことを発表した。 事案1では今年6月、仙台で開催されたジュビロ磐田戦の試合後、スタジアム駐車場に100名を超えるベガルタサポーターが集結。ジュビロ磐田の選手が行ったゴールパフォーマンスを不満として立ち入り禁止区域に侵入した上、30分以上にわたって罵声を浴びせ威嚇しながらジュビロ磐田のバスを取り囲んだという。 事案2は2015年12月から23年6月16日までの間、ベガルタ仙台の元社員が、顧客からチケット等の代金として受領した現金及び顧客に販売するためクラブから交付を受けたチケット等合計約1100万円分を着服、横領した。 懲罰内容として、事案1、事案2ともに罰金500万円。事案1については違法性の程度が大きいとした上で、騒動の際に警察の出動を要請しなかったことや、サポーターの度重なる不適切な行為に対して適切な指導を行わなかったことが問題視された。 事案2も、8年間弱の長期間にわたり反復継続して計1100万円を着服しており、全社的なコンプライアンス意識の低下を問題視。クラブの経営責任は重大として、懲罰に至った。