東山紀之ジャニ新会社社長〝電撃辞退〟のウラ 後継エージェント社長の「評判」

「SMILE―UP.」(スマイルアップ、旧ジャニーズ事務所)の社長で、タレントの東山紀之(57)が、近く立ち上げる新会社の社長就任を辞退したことがわかった。新たな社長候補には女優のん(30)のエージェントを務めるコンサル会社社長の福田淳氏が浮上している。騒動の舞台裏を追跡した――。

10月2日の会見では東山が新会社の社長、井ノ原快彦が副社長に就任することが発表された。

東山を知る芸能関係者によると「故ジャニー喜多川氏の性加害問題をクリアにしなければ、ジャニーズの将来、タレントたちの未来はない。東山さんは不退転の決意で社長就任を決めた」という。事実、東山は年内で芸能界から引退し、SMILE社と新会社の経営に専念するつもりだった。

「テレビ局の関係者と会ったり、タレントがCM出演しているスポンサー企業と連絡を取ったりと社長として動いていました。新会社にはさまざまな会社のOBなどを集めてスタッフもそろいつつありました」(同)

だが、かねて新旧2つの会社の社長をいずれも東山が務めることには「ガバナンスの面で問題がある」と指摘されてきた。加えて辞退の背景には物理的な面と、精神的な面があるという。

東山は10月8日から主演舞台「チョコレートドーナツ」の公演を行っており、終わるのは11月23日。12月には大阪と東京でディナーショーも控えている。

SMILE社のトップとして被害者補償にあたりながら、新会社の社長として一刻も早く業務を軌道に乗せなければならないなか、東山本人のタレント活動が忙しすぎた。そのしわ寄せなのか、「新会社でエージェント契約を各タレントに説明をしなければならないが、タレントによってできていたり、できていなかったりバラつきがありました。NEWSの小山慶一郎はコンサートのステージ上で『(エージェント契約を)ネットでめっちゃ調べている』などと不安を吐露したほど。今後、どうなっていくのか不安を抱えているタレントは少なくありません」(ある制作会社関係者)。

メンタル面でも東山は限界を迎えていた。これまで2度行った旧ジャニーズ事務所の記者会見では、東山にも過去のハラスメント疑惑にまつわる質問がぶつけられた。

「これには東山も『こんなふうになるとは聞いていない』とグチをこぼしたとされます。なかでもセクハラに関する報道は心外で、東山さんも語気を強めて否定していたほど。彼には2人のお子さんがおり、今後もそうした事実無根の報道が出てくることを懸念していました」(同)

こうした側面から、新会社にはジャニーズ色のないプロの経営者を招へいすべきという意見が強まった。そこで名前が取り沙汰されているのが、女優のんを〝復活〟させたコンサル会社「スピーディ」の福田氏だ。

同氏はソニー・ピクチャーズエンタテインメントを経て、社内起業したソニー・デジタルエンタテインメントの社長を務めた。2017年に「スピーディ」を設立し、ブランドコンサルタントとして活動。アートギャラリーの運営、出版業なども手掛ける。

福田氏の知人は「誰とでも気さくに話し合える人。新会社社長の報道には驚いた。彼はこのところ、超有名女優をウラでサポートしたり、沖縄でビジネスの準備をしていましたから。新会社社長の打診は突然のことだったと思います」と明かす。

このタイミングの新社長就任は火中の栗を拾うようなもの。周囲からは「本当にやるのか」と懐疑的な声も上がっている。

どちらにせよ、旧ジャニーズ事務所をめぐるドタバタはまだまだ収まりそうもない。

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