ハロウィーン JR仙台駅前厳戒態勢 宮城県警、200人の警察官投入

ハロウィーンの31日夜、仙台市青葉区のJR仙台駅西口のペデストリアンデッキ周辺は例年と様相を変え、一部で通行規制を実施するなど厳戒態勢が敷かれた。昨年は花火が打ち上げられるなど混乱したことを受け、宮城県警は昨年の約6倍となる約200人の警察官を投入。警戒下のハロウィーンは昨年より行き交う人は減り、にぎやかさは影を潜めた。

仮装まばら 「規制厳しくて楽しくない」若者不満も

 デッキ周辺では午後7時ごろ、通勤通学の駅利用者に交じり、映画やアニメキャラクターのコスプレに身を包んだ若者が目立ち始めた。とはいえ、昨年と比較すると、仮装姿の若者は大幅に減少した。

 アニメキャラクターの仮装をした宮城県大河原町の高校2年の女子生徒(17)は「規制の話はニュースで知っていた。人が分散して昨年より明らかに少ない。規制が厳しくて楽しくない」と不満げ。同県利府町の高校3年の女子生徒(18)も「思ったより人が少なくて残念」と話した。

 駅舎沿いにパイロンが約2メートルおきに置かれ、右側通行が徹底された。立ち止まって写真撮影をしようとする若者には警察官が「止まらないで」と拡声器で注意し、人の流れが滞ることはなかった。「これだけ警察官がいると何もできない」と諦めの声も聞かれた。

 仙台中央署は10月27~31日を警戒期間とし、特にハロウィーン当日はデッキ周辺に集まらないよう呼びかけていた。署員らは午後3時ごろ、デッキで規制を開始。花壇の周囲にあるベンチに規制のテープを張り、使用を禁止した。

 昨年のハロウィーンでは、デッキ周辺が仮装した多くの若者らが集まり混乱した。少年3人が約20発の花火を打ち上げた軽犯罪法違反の疑いで、仙台家裁などに書類送致された。

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