宮城県南の4市町、廃棄物最終処分の候補地を11月17日に協議開始 名取市の選定委員会

名取、岩沼、亘理、山元の4市町でつくる亘理名取共立衛生処理組合が計画している新たな一般廃棄物最終処分場に関し、名取市の山田司郎市長は31日の定例記者会見で、有識者でつくる候補地選定委員会の初会合を11月17日に開くと明らかにした。

 選定委は水環境、地盤工学、廃棄物の専門家ら5人で構成し、初会合は抽出条件を協議。次回以降は市が整備が難しい区域を除外して大まかな候補エリアを示し、数カ所に絞り込む。組合の詳細調査を経て、市が適地を決める方針。

 山田市長は候補地選びが3度頓挫してきた経緯に触れ「できるだけ透明性の高い方法で候補地を選びたい。市として絞り込む時期は定めておらず、スピードより着実に進めることを優先する」と述べた。

 焼却灰を埋める最終処分場は岩沼市内の処分場がほぼ満杯になり、年間約1億8000万円かけて県外に搬出して処分している。名取市が昨年3月に候補地に選んだ小塚原西土手外地区は巨額の事業費が見込まれ、不適となった。

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