仙台市と仙台商工会議所は31日、首都圏の企業関係者に仙台の魅力を伝え、投資を促す「仙台・未来創造フォーラム」を東京・白金台の八芳園で開いた。世界最高水準の研究力を実現する「国際卓越研究大学」の認定候補第1号となった東北大や市は、杜の都・仙台の可能性を発信した。
東北大の大野英男総長は、青葉山新キャンパス(青葉区)で来年度に本格稼働する次世代放射光施設「ナノテラス」を核にしたサイエンスパーク構想や、同大が強みとする半導体研究などを説明。卓越大については「全体像を評価していただいた。社会と深く関わり、大きなエコシステムを作るのが使命だ」と述べた。
郡和子市長は東日本大震災の経験に基づく「防災環境都市の推進」など六つの挑戦を掲げ、取り組みを解説。市ゆかりの起業家のスタートアップ(新興企業)に関するパネル討論、出席した250人の企業関係者による交流会もあった。
フォーラムの連動企画として、八芳園が運営するポップアップ型ショールーム「MuSuBu」で11月5日まで、市ゆかりの品々を集めて文化を体験できるフェアも開かれている。
工芸品など170種類以上を取りそろえ、仙台牛タン御膳やずんだスイーツを味わえるほか、地酒の飲み比べも楽しめる。仙台観光アンバサダーのプロスケーター羽生結弦さんが出演する映像やパネルなどで来場者を出迎える。