仙台周遊観光にデジタルマップ 市が本格運用、スマホで一覧 交通・観光、体験情報も

仙台市は、市内の公共交通機関や名所、アクティビティー(体験型観光)といった交通・観光情報をスマートフォンで一覧できるデジタルマップの本格運用を始めた。市内の周遊環境を整え、にぎわいの創出を図る一環で、市のデジタルチケットサービス「仙台MaaS(マース)」の公式サイトと連動させた。

 デジタルマップは市地下鉄、循環観光バス「るーぷる仙台」などの路線図や時刻表、JR仙台駅西口バス乗り場への経路、有料貸自転車「DATE BIKE(ダテバイク)」の利用状況を確認できる。

 観光関連は市内を中心に瑞鳳殿(青葉区)などの名所、牛タン店といった飲食店計約150カ所の情報を紹介。「東北のゲートウエー」として近隣エリアの観光も楽しんでもらおうと、体験情報は笹かまぼこの手焼き、こけしの絵付けなど宮城、山形、福島3県の計650種類以上を載せた。

 市は5月にマップの試験運用を開始。10月30日の本格運用移行をPRするため、人気ゲーム「ポケットモンスター」と連携したデジタルスタンプラリーを今月10日~来年1月5日に開催する。スタンプの獲得数に応じ、抽選で「みやぎ応援ポケモン」の海獣「ラプラス」のグッズがもらえる。

 今後、市バス停留所などの情報を拡充する予定。構築・運用に国のデジタル田園都市国家構想交付金約1200万円を充てた。

 市プロジェクト推進課の担当者は「事業者ごとに分かれているお出かけ情報を集約した。公共交通を活用し、市内を周遊するきっかけにしてほしい」と話す。

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