今季の県産生食用カキが1日早朝、仙台市若林区の市中央卸売市場に初入荷した。夏場に海水温が高く成育が遅れたため、入荷は例年に比べ約1カ月、昨年より約20日遅れた。
県内の生産量は昨年とほぼ同量の約1500トンを目指す。水揚げは12月にピークを迎え、来年6月ごろまで続く予定。この日は水産卸の仙台水産(仙台市)に約150キロが入荷した。競りでは、生食用で例年並みの1キロ2000~3000円の値が付いた。
競りの前に、県漁協(石巻市)と仙台水産が試食会を開催。かき汁やカキフライを振る舞い、お薦めメニューも紹介して魅力をPRした。
県漁協の立花洋之常務理事(63)は「身がぷっくりしてクリーミーな味わいが県産カキの特徴。みんなに生で食べてもらいたい」と力を込めた。