渡辺真衣こと「頂き女子りりちゃん」 恋愛詐欺の手助けを認める 初公判で

SNS(ネット交流サービス)上では「頂き女子りりちゃん」の名で知られ、相手の恋愛感情を利用した詐欺の手口などを記したマニュアルを販売したなどとして、詐欺ほう助の罪に問われた渡辺真衣被告(25)は2日、名古屋地裁(遠藤圭一郎裁判官)で開かれた初公判で「(間違いは)ないです」と述べ、起訴内容を認めた。

 起訴状などによると、別の女性被告(21)=詐欺罪で公判中=が男性2人から現金をだまし取るつもりであることを知りながら、昨年6月にマニュアルを販売し、今年2月には助言するなどして、現金計1065万円を詐取するのを手助けしたとしている。

 愛知県警によると、渡辺被告は「みんなを稼がせるマニュアル」「頂き女子の参考書」などと称した電子データを送信し、女性被告から計2万8000円を受け取っていた。このマニュアルを1000人以上に販売していたとみられ、総額約2000万円の売り上げがあったという。

 渡辺被告は自らもマッチングアプリで知り合った茨城県の50代男性から現金約3800万円をだまし取ったなどとして、詐欺罪でも起訴されている。

 渡辺被告の口座には男性数十人から計約1億6000万円が振り込まれ、被害総額は約2億円に上るとみられる。横浜市の50代男性はこのうち1億円超を振り込んでいた。【田中理知】

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