本県と宮城県の芋煮を食べ比べる「芋煮バトル」が3日、仙台市青葉区一番町で開かれた。完全アウェーの中、山形芋煮が勝ちを収め、王国の貫禄を見せた。
山形は牛肉にしょうゆ仕立ての内陸が誇る本場の味で挑み、宮城はみそ味で豚肉に野菜、豆腐など多彩な具材で対抗した。JAやまがた、JA仙台がそれぞれ地元産の具材を持ち寄って調理した。
先着500人が2種類セットを買い、おいしかった方に割り箸で投票。重さで勝敗を決めた。いい香りが広がる両雄の対決に、整理券を求める人で長い列ができた。結果は宮城の1.4キロに対し、山形は1.8キロの辛勝。JAやまがたの堀江和臣さん(40)は「山形のソウルフードとして負けられない戦いだった。宮城もおいしかったので勝てて良かった」と話した。
毎年初夏と秋、本県の物産展を開いている縁で、地元商店街組合が初めて企画した。秋田のきりたんぽ鍋、青森のせんべい汁など東北全体の対決イベントに育てる計画という。