東北学院とベガルタ仙台が包括連携協定 泉キャンパスにサッカー場と多目的グラウンド

サッカーJ2仙台の東北学院大泉キャンパス(仙台市泉区)での新練習場整備について、包括連携協定を結んだ学校法人東北学院とJ2仙台の運営会社ベガルタ仙台は7日、若林区の同大五橋キャンパスで記者会見し、概要を説明した。

食堂があった施設をクラブハウスに改修

 新練習場はベガルタ仙台が東北学院から土地を借りて新設する。現在、学生が使用するラグビー場を天然芝サッカー場(1万1400平方メートル)、サッカー場と洋弓場を人工芝多目的グラウンド(8600平方メートル)として各1面整備する。

 クラブハウスは、五橋キャンパスへ機能移転・集約した今春まで大学生協や学生食堂があった「コミュニティー棟」南側の1、2階部分(計2000平方メートル)を改修する。現在のJ2仙台のクラブハウス(泉区)の約3倍の広さとなり、ファンとの交流スペースなども設けるという。

 整備改修費用は3億円超を見込み、ベガルタ仙台が負担する。学生と共用する人工芝多目的グラウンドを来春までに新設し、その後に天然芝サッカー場とクラブハウスを整備する。天然芝サッカー場とクラブハウスは、来年度中の完成を目指し、早ければ10月に利用を始める。

 東北学院の原田善教理事長は「機能移転後の泉キャンパスの利活用を考えていた時にベガルタ仙台から申し出があった。今後、ファンがキャンパスに足を運ぶことで泉地区の活性化の起爆剤にもなる」と話した。

 ベガルタ仙台の板橋秀樹社長は「来年はクラブ創設30周年で記念事業の一環。新たな練習環境の整備がチームの継続的な強化や、クラブと市民の一体感の醸成につながる」と語った。

タイトルとURLをコピーしました