ブライダル大手のノバレーゼ(東京)は、仙台市青葉区霊屋下に来年7月、貸し切り型結婚式場「青龍荘」を開業する。建設場所は「瑞鳳殿」に隣接し、2021年まで営業していた旅館「天龍閣」の跡地。パーティーや企業の会議などの需要にも対応する。
同社は9月から、約2500平方メートルの旅館跡地に一部2階建ての建物を建設中。1階に式場(最大収容100人)と披露宴会場(同130人)を整備する。プライベート感と高級感ある和モダンなデザインを特徴とし、青葉山や広瀬川を望む方角は全面ガラス張りにする。
利用は昼夜1組限定で、披露宴会場はオープンキッチンで、料理は和食コース4種類から選べる。
青龍荘開業に先駆け、同社は来年、青葉区内にドレスショップをオープンさせる。イタリア製の高級ウエディングドレスを中心にレンタル・販売を手がけ、衣装選びから婚礼をサポートする。
ノバレーゼの宮城県進出は初めて。広報担当者は「今までにない式場としてカップルに新しい価値を提案したい」と話す。
旅館「天龍閣」は1952年創業。田中角栄や片岡千恵蔵、美空ひばりら著名人が投宿したことで知られた。新型コロナウイルスで宿泊客が激減し、21年11月に廃業した。