野口健氏 クマ駆除に抗議殺到に持論「泣きながら抗議の電話をされる方は森づくりの活動に…」

アルピニストの野口健氏(50)が8日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。東北地方を中心にクマ出没が激増する一方で、クマ駆除について自治体に抗議電話が殺到している現状ついて言及した。

 クマによる人身被害は過去最悪ペースで、今年に入って全国で100人を大幅に上回り、東北地方では50人を超えているという。そのため各自治体は地元の猟友会などにクマの駆除を依頼。ところが、全国からは「クマがかわいそう」「クマを殺すな」などと抗議が殺到。中には電話口で号泣する人もいたという。

 野口氏は「『里に降りてきた熊は捕獲した後に山に戻してもまた里に降りてくる。そして人間を怖がらない』と。本来、熊は人間の気配を感じると逃げる。故にリュクサックに鈴をつけて山に入る。しかし、最近、その前提が崩れているとも」とし、「従って里に降りてきてしまった熊の駆除も人命を優先するのならば、やむを得ないでしょう。確かに熊に罪はない。しかし、行政は熊の命よりも住民の命を優先するのは当たり前。しかし、長期的なビジョンとして熊が森の中で生きていける環境を整えるのも重要。つまり、森づくり。泣きながら行政に抗議の電話をされる方は是非、森づくりの活動に尽力された方が建設的です。僕も森づくり、始めております」と自身の考えや活動について投稿。

 そして「あと、駆除された熊を破棄するのではなく、肉を食べたり、漢方にしたりと活用すること。毛皮を使うのもいい。奪った命を無駄にしない事がせめてもの情けというものではないだろうか」と持論をつづった。

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