仏ボージョレを超えろ ジャパン・ヌーボー解禁 天候恵まれ高品質に

仏産ワインの新酒「ボージョレ・ヌーボー」の解禁を前に、国産ブドウ100%でつくる「日本ワイン」の新酒「ジャパン・ヌーボー」が盛り上がりを見せている。天候に恵まれて質の高い新酒ができたことに加え、円安で輸入ワインに割高感が出ていることも追い風になっている。

ヌーボーの今年の出来を語る大和葡萄酒の早川雄一郎係長=2023年11月7日、山梨県甲州市勝沼町、棟形祐水撮影

 「山梨ヌーボー、おいしいですよ!」。3日の昼下がり。東京タワーにほど近い都立芝公園(港区)で「山梨ヌーボーまつり」が開かれた。山梨県内の38ワイナリーが参加し、できたての新酒を飲み比べてもらう催し。人気銘柄のテント前には、ワイングラスを持つ長い列ができていた。60秒で査定依頼/住友不動産販売

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 この日は、16日の仏ボージョレ解禁より約2週間早い「山梨ヌーボー」の解禁日。日本ワインの生産量で全国トップの山梨では、仏ボージョレを意識して、県内で収穫した「甲州」と「マスカット・べーリーA」の2品種で醸造した新酒ワインを「山梨ヌーボー」と名付け、2008年から解禁日を設けて売り出している。

 勝沼地区のワイナリー「大和葡萄酒(ぶどうしゅ)」は、新酒ワインの出荷を毎年増やしている。2年前は2万本だったが昨年は3万8千本、今年は4万2千本という具合だ。「山梨ヌーボー」の知名度が年々上がり、取引先が増えているという。いろんな味を楽しんで欲しいとスパークリングやオレンジワインなど種類も増やし、今では13種にのぼる。萩原保樹社長は「山梨ヌーボーのフレッシュな魅力が浸透してきた。日本のワインを盛り上げていきたい」。

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