宮城・石巻で震災の語り部育成講座 中学生ら20人が意義を学ぶ

 石巻市の東日本大震災遺構「門脇小」は11日、震災の語り部、伝承者の育成講座を始めた。市内の中学生ら約20人が、震災を語る意義を学んだ。本格的な育成講座の開催は初めて。

 講師を務めた東北大災害科学国際研究所の佐藤翔輔准教授は「語ることで聞き手が疑似体験し、臨機応変に対応できる力になる」と重要性を説いた。

 人から直接話を聞くことは、映像や文字よりも記憶に残りやすいという実験結果を紹介。「体験していなくても伝える力はある」と強調した。

 石巻中2年安倍希美さん(13)は「語ることで震災の教訓を伝えられ、得た知識を自分のためにも使える。できるのであれば語り部をやってみたい」と話した。

 講座は12月9日まで計5回あり、次回は今月19日に開く。各回とも定員20人で参加無料。電話かメールで申し込む。連絡先は門脇小0225(98)8630。

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