観光トレッキング「宮城オルレ」で県南初となる村田コース(村田町)が11日、オープンした。韓国や欧米からのモニターツアー客を含む900人以上が秋風に吹かれながら、江戸時代に栄えた旧街道沿いの蔵の町並みや、紅葉が進む里山の景色を楽しんだ。
海外客含む900人超、蔵の町並みや紅葉満喫
県内5例目で最長(13・5キロ)となる同コースは道の駅村田を発着地とし、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定される「蔵の町並み」、蔵王連峰を望む里山などを4~5時間かけて巡る。難易度は中級。
オルレは韓国・済州島発祥で、地域の歴史や文化、食、自然を体感しながらゆっくり歩くのが特徴だ。
オープンに先立ち、整備した県や町関係者らが出席した記念式典が同道の駅近くの塩内公園であった。村井嘉浩知事は「国内外から(多くの人に)宮城へ訪れてもらうことを期待する」と述べ、大沼克巳町長は「コースを通じ、村田の魅力を感じてほしい」とあいさつした。
韓国の社団法人済州オルレの安殷周(アンウンジュ)代表は「コースを歩きながら自然や地域、人々、自分自身と深く出会う時間を過ごしてもらいたい」と語った。
道の駅村田駐車場では、韓国、台湾、モンゴルの本場料理が味わえる「友情の道 アジアグルメフェス」(県主催)が開かれ、新コースの開設を盛り上げた。