秋田県大館市生まれの「忠犬ハチ公」生誕100年を記念した「HACHIフェスin大館」(生誕100年事業実行委員会主催)が11日、同市のニプロハチ公ドームで始まり、秋田犬を連れた家族連れらハチ公ファンでにぎわった。12日まで。
ステージで同市南小の児童が「ワンダフルはちくんダンス」を披露。郷土料理のきりたんぽなどが味わえる約20店の飲食ブースや、記念グッズの展示販売コーナーが並び、来場者が次々と買い求めた。
雌の秋田犬を連れて家族3人で訪れた青森県中泊町の鈴木優斗(まさと)さん(27)は「ハチ公のおかげで秋田犬の知名度が上がり、飼い主同士が仲良く交流する機会も生まれている」と話した。
市観光交流施設「秋田犬の里」でも「100年生誕祭」(忠犬ハチ公銅像及び秋田犬群像維持会主催)があった。渋谷区長や飼い主の上野英三郎博士のひ孫ら約30人が出席し、ハチ公がつないだ縁に感謝した。
ハチ公生家の当主斎藤良作さん(74)と南小6年松田実樹さん(12)が銅像に花輪をプレゼント。松田さんは「お誕生日おめでとう。優しくすてきな心を持っているハチは私たちの自慢です」と手紙を朗読した。