仙台こども財団の設立発表 「行政の隙間埋める」市長、湯浅氏手腕に期待

仙台市は14日、外郭団体の一般財団法人「仙台こども財団」を20日に設立すると正式に発表した。理事長には、2008年末に東京・日比谷公園の「年越し派遣村」村長となり、現在は認定NPO法人「全国こども食堂支援センター・むすびえ」(東京)の理事長の湯浅誠氏(54)が就く。

 郡和子市長は定例記者会見で、生活困窮者を長年、支援している湯浅氏について「行政の手が届かない隙間に社会課題を見いだし、(隙間を)埋めて支える活動を続けてきた。大きな力添えをもらえるのではないか」と手腕に期待した。

 こども財団は、困難を抱える家庭の子どもや生活困窮者の支援に取り組む団体の代表者ら計9人で理事会を構成する。民間のノウハウを生かしながら、子育てしやすい環境づくりに向けた支援・研究を担う。資本金に当たる基本財産は300万円で、市が拠出する。

 郡市長は「財団は子どもを中心に据え、市や支援団体、企業と厚みのあるネットワークを構築し、重層的な支援を展開する」と設立の狙いを改めて強調した。

 市の外郭団体新設は、01年4月のせんだい男女共同参画財団以来、22年ぶり。

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