積水化学工業、「フィルム型ペロブスカイト太陽電池」を開発 高層ビルでのメガソーラー発電を計画

積水化学工業は11月15日、同社が開発中の「フィルム型ペロブスカイト太陽電池(PSC)」が、東京都千代田区「内幸町一丁目街区南地区第一種市街地再開発事業」で建設予定のサウスタワーに設置されると発表した。

サウスタワーは、帝国ホテル周辺における「内幸町一丁目街区」開発の南地区に2028年完成予定の、地上46階、地下3階、高さ約230mの高層ビル。今回の計画では、サウスタワーのスパンドレル部に、定格で発電容量が1000kWを超えるPSCを設置し、「PSCによるメガソーラー発電機能を実装した高層ビル」となる予定だ。

積水化学工業によると、従来、高層ビルの壁面における太陽電池の設置は、荷重や風圧への対応や更新時コストが多額になる等の課題が多く、採用が進んでいなかったという。

PSCは、フィルムにペロブスカイトを塗装した極薄の太陽電池で、軽くて曲げられるという特長を活かした設置方法により、高層ビルにおけるメガソーラー発電が可能となる。

積水化学工業は、本計画を通じて、施工から維持管理、交換まで、、PSCの設置に関する技術を高め、PSCの普及拡大を加速させ、カーボンニュートラルの実現に貢献するとしている。

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