秋田市は15日、今月1日現在の推計人口が29万9911人(男14万1789人、女15万8122人)となり、合併前の1990年以来、33年ぶりに30万人を割り込んだと発表した。東北の6県庁所在市で、人口30万以上は仙台(109万8130人)のみとなった。
秋田市は前年同月比で3044人減った。内訳は、出生から死亡を引いた自然動態が2854人減(出生数1499人、死亡4353人)、転入から転出を引いた社会動態は190人減(転入8463人、転出8653人)だった。
秋田市の人口は89年に初めて30万人を超えた。ピークは河辺、雄和2町と合併直後の2005年2月で33万6322人に達した。以降は年平均約1900人ずつ減少し、近年は死亡が出生を上回る「自然減」の加速で減少幅が拡大する。
穂積志市長は「30万の大台を下回った事実を重く受け止める。人口減少の影響を最小限にとどめ、持続可能な『選ばれるまち』を目指す」との談話を出した。