総額4億3600万円か“大規模偽装” ふるさと納税返礼品で…外国産を宮崎県産と偽り

宮崎県都城市の人気返礼品で大規模な偽装が発覚し、波紋が広がっています。

 産地偽装が判明したのは、熊本県に本社を置き、都城市に工場があるヒムカ食品です。

 九州農政局によると、ヒムカ食品はブラジル産またはタイ産の生鮮鶏肉を「宮崎県産」と偽り、「宮崎県産若鶏もも3.3キロカット済」として、ふるさと納税の返礼品取扱業者2社に販売していたということです。

 問題はその規模です。販売されたのはおよそ144トン、4万3600件余りです。1件あたりの寄付金額は1万円で、単純計算でおよそ4億3600万円に上ります。

 昨年度にはふるさと納税の寄付金額がおよそ196億円で、全国トップとなった都城市。今回の経緯について、都城市の担当者は次のように話します。

 都城市ふるさと産業推進局 野見山修一副課長:「ヒムカ食品の聞き取りの話では、鳥インフルエンザの影響で、十分な(宮崎県産の)鶏肉が入ってきていなかった」

 事業者へ用意可能な在庫数を確認したうえで受け付けを行うなど、在庫数の管理については徹底していたため、産地偽装は想像もしていなかったといいます。

 野見山副課長:「地元の事業者さんも一緒になって、しっかり信頼回復に努めていきたいと考えております」

 16日現在、ヒムカ食品が提供する返礼品の受付は停止しており、当該商品の寄付者に対しても返金や代替商品の送付など対応を協議しているということです。(「グッド!モーニング」2023年11月16日放送分より)

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