東北学院大の新通路開通「通学が便利になった」 周辺道路の混雑緩和も

仙台市青葉区の東北学院大土樋キャンパスと市地下鉄南北線五橋駅をつなぐ約200メートルの連絡通路が20日、開通した。同大を運営する学校法人東北学院が整備した。学生にとっては駅利用だけでなく、五橋キャンパス(若林区)との往来も便利になった。(編集局コンテンツセンター・三浦夏子)

市道に集中していた通行人が分散

 通路は市福祉プラザと五橋中のグラウンドの間を通り、田町通に至る。利用できるのは午前7時~午後8時半。通路の幅は1・3~2・4メートルあり、スロープや手すりも設けられている。

 20日は通路に設置していたカラーコーンが撤去され、学生が通学などに利用していた。学院大2年の女子学生(20)は「今までは遠回りだったので、開通により通学が便利になった」と喜んでいた。

 同大周辺の道路は4月の五橋キャンパス開学以降、学生の通行が増加。特に通路南側の市道片平丁線は混雑が激しく、車と学生との接触リスクが高まっていた。

 通路開通により、市道に集中していた通行人の分散が図られたようだ。記者が開通前の13日と開通後の20日(いずれも午後0~1時)の市道の通行人数を目視で調べたところ、20日は1083人で13日(1277人)より少なかった。

 東北学院の担当者は「講義前後は市道を歩く学生が多く、安全の確保が課題となっていた。渋滞緩和にもつなげたい」と話した。

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