「メディアとのことは分かりませんが…」 離婚の羽生結弦に地元デパートがエール「震災復興のシンボルでもある」

離婚を発表したプロフィギュアスケーターの羽生結弦さん(28)を応援しようと、仙台市内の老舗デパート「藤崎」が、地元の戦国大名、伊達政宗公が詠んだ短歌をX(旧ツイッター)上で贈って、大きな反響を集めている。

   羽生さんは2023年11月17日、8月に結婚を発表したパートナーとの離婚を電撃的に発表した。

投稿が大反響「暖かいメッセージに涙が溢れました」

   発表では、パートナーや羽生さんの親族らに、誹謗中傷やストーカー行為、許可のない取材や報道が様々なメディアで行われているのは耐え難いなどの理由を挙げた。

   そんな中で、これまで羽生さんを応援してきた地元のデパート「藤崎」が19日、羽生さんに公式X上でエールを送った。

   「羽生結弦さんのニュース… ご心情、察するに余りあります」。投稿でこう切り出して、伊達政宗公の辞世の句をつづった。

「曇りなき 心の月を 先立てて 浮世の闇を 照らしてぞ行く」

   伊達政宗公騎馬像の写真も投稿し、「曇りない心を持ち、自身の信念に従って進むことで、困難を乗りこえる事ができる」とその意味を説明した。そのうえで、「羽生さんの心の月…皆が信じています」と締め括っている。

   この投稿は、8000件以上の「いいね」が押され、羽生さんのファンらから共感が広がっている。

「私も信じています…」「暖かいメッセージに涙が溢れました」「羽生さんに伝わってほしい」「藤崎さん、ありがとうございます!!」

   伊達政宗公の句を羽生さんに贈ったことについて、藤崎の広報担当者は20日、J-CASTニュースの取材にこう明かした。

「震災復興のシンボルでもあり、社を挙げて応援しています」

「元々歴史に詳しいPR担当者が、政宗公はこんな句を詠んでいたなと思い浮かべました。句の解釈は色々ありますが、何も見えない暗闇の中で、自分の信念だけで生き抜いた政宗公の姿をだぶらせました。『心の月』とは、自分の中にある信念、意志、今回下した決断のことを指しています。メディアとのことはよく分かりませんが、ずっと地元で羽生さんを応援していましたので、今回のことはとてもびっくりしました」

   写真の騎馬像は、宮城県大崎市内のJR陸羽東線の有備館駅前に立っている。以前は、仙台駅のシンボルとして待ち合わせ場所にもなっていたが、政宗公が仙台へ移るまでの12年間の青年時代を過ごした岩出山地域へ08年3月に移設された。

   デパートの藤崎では、18年と22年に羽生さんのスケートを写真で紹介した展示会を開いており、22年は、羽生さんが北京五輪で着用した衣装をモチーフにしたデザインのボールペンも販売した。

「羽生さんは、震災復興のシンボルでもあり、社を挙げて応援しています。投稿で温かい言葉をいただいた、ありがとうございますと、羽生ファンの方からもコメントをいただいております」

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