ダム湖流域に観光客を 大崎・鳴子 東北の自治体がサミット

東北6県に18カ所ある国直轄ダムを抱える自治体が交流する「みちのくダム湖サミット」が21日、鳴子ダムが立地する大崎市鳴子温泉であり、水源地域の魅力向上と観光活性化に向けた方策を話し合った。

 「未来へつなげるため、水源地でできること」と題したパネル討論は、宮城県内の首長3人が登壇。見学ツアーやライトアップ、周辺でのスポーツイベントといったダム湖を生かした取り組みを紹介した。

 七ケ宿ダムがある七ケ宿町の小関幸一町長は「観光客をダム湖から各観光スポットへ誘導する必要がある」と強調。釜房ダムを有する川崎町の小山修作町長も国営公園に集まる観光客に泊まってもらうため「仙台、山形両市に直結する利点を生かす」と述べた。

 大崎市の伊藤康志市長は、鳴子地域で人口減少が進む中、市全域や市外との関係人口増加に向けて「ダムの中下流、首都圏、海外とつなぐことで、地域を活性化する仕掛けをつくりたい」と語った。

 東北ダム事業促進連絡協議会管理研究部会が主催し14回目。自治体や国交省から約120人が出席した。次回は奥州市で開かれる。

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