仙台市では、今月26日までの1週間で、インフルエンザの1医療機関あたりの感染者数が今シーズン初めて警報基準の「30」を上回りました。
仙台市では44の医療機関が、市内5つの区にある保健所の各支所に感染者数を報告し、毎週水曜日に公表しています。
それによりますと、今月26日までの1週間の新型コロナの感染者数は38人で、1医療機関あたりの平均は0.86人と、前の週より0.03人減って、13週連続で減少しました。
一方、インフルエンザの感染者数は1672人で、前の週と比べて628人増え、1医療機関あたりの平均は38人となりました。
ことし8月末から感染が拡大したあと増加傾向が続いていて、今シーズン初めて警報基準の「30」を上回りました。
市によりますと、若い世代の感染者が多く、小中学校を中心に学級閉鎖が増えているということです。
また、子どもを中心に高熱や結膜炎などの症状が出るウイルス性の感染症である咽頭結膜熱=いわゆるプール熱の感染者数も先週は減少しましたが、再び増加に転じています。
1医療機関あたりの平均は2.89人で、警報基準の「3」に近づきつつあり、過去5年間で最も高くなりました。
市感染症対策室は「せっけんでの手洗いやうがいなどの基本的な感染対策をお願いしたい。インフルエンザは例年、年始にかけて感染者が増えるので、特にこれからは換気の徹底などにも努めてほしい」としています。