仙台の電力ビル周辺再開発で市都市計画審が特別地区指定を承認 容積率や高さの制限、大幅緩和

仙台市都市計画審議会は30日、青葉区一番町3丁目の電力ビル周辺の再開発事業で、対象区域約1・8ヘクタールを都市再生特別地区に指定することを承認した。市は12月中に正式決定する。

 対象区域の指定で、建築物の容積率や高さの制限が大幅に緩和される。高さ約180メートルと約135メートルの高層ビル2棟の建設が可能になる。2棟はそれぞれ2030年、35年の利用開始を見込む。

 2棟はオフィス機能が大半を占め、商業施設や宿泊施設も入る。市はにぎわいの創出やオフィス整備の観点から「都市再生の効果や都市の魅力を高める」と再開発事業を評価し、審議会からも異論はなかった。

 市は今年5月、環境に最大限配慮した「グリーンビルディング」の市内第1号に電力ビルの再開発事業を認定した。老朽化したビルの更新を促す市の都心再構築プロジェクトの対象にもなっている。

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