復興進む沿岸1000人駆ける 仙台・藤塚でシーサイドマラソン、震災後整備されたコース力走

東日本大震災の津波で被災した仙台市若林区沿岸部で3日、「若林シーサイドマラソン」(実行委員会主催)があった。1000人超のランナーが震災後に整備されたサイクリングロードや堤防を力走した。

 藤塚地区に昨年4月オープンした複合観光施設「アクアイグニス仙台」近くが発着点。県内外の12~81歳の参加者が5キロ、10キロ、ハーフの3コースに分かれ、震災に思いをはせながら駆け抜けた。

 石巻市牡鹿中1年大壁柊天(とあ)さん(12)は軽快なピッチで5キロを完走し「海が見えて景色が良かった。気持ちよく走れた」と話した。

 市沿岸部の復興を願い2016年に始まり、今年で8回目。竹田隆実行委員長(73)は「過去一番の晴天に恵まれた。復興を遂げていく街の姿を今後もランナーやボランティアの皆さんと見続けたい」と語った。

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