朝の魚市場、切り取る 宮城・気仙沼で写真撮影×料理のイベント開催

気仙沼市の水産業や魚食文化に親しんでもらおうと、同市魚市場で、旬を迎えたメカジキなどをカメラで撮影し、料理を作って味わうイベントがあった。市魚食健康都市推進協議会事務局が主催し、市内外から17人が参加した。

キヤノン協力 レンズ越し魅力発見

 東日本大震災の被災地支援でキヤノンマーケティングジャパン(東京)が取り組む「みんなの笑顔プロジェクト」の一環。参加者には同社から一眼レフカメラが1台ずつ貸与された。

 参加者は11月25日午前5時過ぎに市魚市場に集まり、市内在住の写真家かとうまさゆきさんから撮影方法を教わった。水揚げされたメカジキをはじめ、サンマ船や気仙沼湾の気嵐などに思い思いにレンズを向けた。

 撮影後は市魚市場にあるクッキングスタジオで料理教室。市内のリアス調理製菓専門学校の蛯原祐吾校長を講師に迎え、メカジキのすき焼きやおひたしなどを調理して味わった。

 市内の介護士小山美奈子さん(51)は「料理と写真に興味があって参加した。気仙沼で生まれ育ったが、魚市場の中に入ったのは初めて。貴重な経験になった」とほほ笑んだ。

 撮った写真はその場でプリントされ、参加者にプレゼントされた。キヤノンマーケティングジャパン東北復興・創生推進室の前田幸宏室長は「レンズ越しに気仙沼の魅力をたくさん発見してもらえたのではないか」と話した。

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