若手バーテンダー10人が技術競う 仙台でカクテルコンペ テーマは「冬の街並みを照らす電飾」

東北の若手バーテンダーの育成と技術向上を目的とした「杜のイルミネーションカクテルコンペティション」が3日、仙台市青葉区のバー「レトロバックページ」であり、市内のホテルなどに勤めるバーテンダー10人が腕を競った。

 コンペは、いずれも青葉区でバー「OAK Room」を営む菊地健さん(47)、「ナインハーフテラス」オーナーの青山敏康さん(49)が全国規模の大会への出場機会が少ない若手のために2017年に始め、今年で7回目。

 出場者は「冬の街並みを照らす光り輝くイルミネーション」をテーマにシェーカーを振った。菊地さんと仙台の老舗バーのオーナー2人が味や技術、独創性などを審査。訪れた約130人の観客も好みの一杯に投票して評価した。

 優勝はレトロバックページの大内爽平さん(28)。秋田県産のジンとハーブリキュール、牛乳を軸に、泡立てたヨーグルトリキュールを載せた淡いピンク色の「冬薔薇(ふゆそうび)」を作った。「輝かしく」の花言葉を持ち、雪の中で春を待つ冬のバラを表現した。

 大内さんは「もっと精進し、古典に最先端の技術を込める自由度の高いカクテルを作っていきたい」と目を輝かせた。審査した菊地さんは「多くの観客の前で作るのは、力を試すいい機会。さらに大きな大会にして、東北のバー文化を盛り上げたい」と力を込めた。

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