岩手・遠野産ホップでクラフトビール 東北12醸造所が限定生産、キリンの契約栽培60年祝う

岩手県遠野市産のホップ「IBUKI(いぶき)」を使ったクラフトビールの発表会が4日、仙台市宮城野区のキリンビール仙台工場であった。同社が遠野市でホップの契約栽培を始めて60周年の記念イベント。東北の12のブルワリー(醸造所)が限定生産し、各地の酒販店などに出荷している。

 仙台工場が品質分析などで協力するブルワリーのグループ「東北魂ビールプロジェクト」と連携。いずれの商品もIBUKIを60%以上使用し、華やかな香りを生かしながらピルスナーやIPAなどに仕上げた。

 発表会では、ホップ生産者らに料理と一緒に各ビールを振る舞った。

 醸造に携わったホップドッグ・ブルーイング(秋田市)の長谷川信代表(44)は「多くのブルワリーが輸入ホップに頼る中、東北産で醸造できるのは幸せなこと。各ビールを店頭で見かけたら、飲み比べを楽しんでほしい」と話した。

 限定生産した他のブルワリーは次の通り。

 秋田あくらビール(秋田市)▽田沢湖ビール(仙北市)▽遠野麦酒ZUMONA(遠野市)▽世嬉の一酒造(一関市)▽イシノマキホップワークス(石巻市)▽希望の丘醸造所(岩沼市)▽ブラックタイドブリューイング(気仙沼市)▽米沢ジャックス(米沢市)▽南会津マウンテンブルーイング(福島県南会津町)▽ホップジャパン(田村市)▽みちのく福島路ビール(福島市)

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