若い女性向けの怪しげな求人
≪60分単価3万円≫
≪1日に30~40万稼げます!≫
X(旧Twitter)で「海外出稼ぎ」と検索すると、若い女性向けの怪しげな求人案件が多数出てくることをご存じだろうか。
冒頭のような高単価な条件が特徴で、アメリカやカナダ、シンガポールといった国々での出稼ぎ求人が多く検索に引っかかる。
実は、これらはほとんど海外の風俗店への出稼ぎ案件。いま日本の若い女性の間ではこうした案件で海外出稼ぎに行く人が後を絶たないという。
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一部では危険な噂も
しかし、多くの国で売買春行為は禁止されているのでその場合は違法となるし、就労ビザを取得せずに現地で働き収入を得ることもまた違法となるため、海外出稼ぎは各国で問題視されている。また一部では、人身売買に巻き込まれたり拷問にかけられたりするなど、身に危険が及ぶ犯罪に巻き込まれるといった噂もあるようだ。
こうしたリスクがあるにもかかわらず、なぜ海外出稼ぎをする若い女性が増えているのだろうか。いま海外出稼ぎが広まっている理由やそのリスクといった実態について、元セクシー女優で現在フリーライターとして活動するたかなし亜妖氏に話を伺った。(以下、「」内はたかなし亜妖氏のコメント)
その真相は…
まず海外出稼ぎが、本当に噂されているような高単価なのか、そして恐ろしい犯罪に巻き込まれてしまうことがあるのか、伺っていこう。
「確かに海外需要の高いルックスの女性であれば、60分単価3万円だったり、1日に30~40万円だったりということはありえますし、1カ月で500万円ぐらい稼げることもあるでしょう。ただピンキリなので、そんなにうまい話ばかりではないというのも現実です。
また、私のネットワークで知る限りでは、人身売買されそうになったというケースや、拷問にかけられたといったケースは聞いたことがありません。そのように噂されているレベルの危険なことはあまりないとは思いますが、日本と違って海外のアンダーグラウンドな仕事なので、可能性がゼロとも言い切れないです」
なぜ流行しているのか
そもそも、なぜ海外出稼ぎが流行しているのかも気になるところだ。
「海外出稼ぎが現在のように一般人にまで広がったのは、コロナ禍の影響が大きいでしょう。コロナ禍以前から海外出稼ぎ案件はありましたが、その多くが芸能プロダクションや海外のイベンターからの紹介で、セクシー女優やグラビアアイドルといった芸能関係の職に就いているような、一部の女性たちの間で流行っている程度だったんです。
けれど、コロナ禍によって国内の性風俗業が儲からなくなってしまったこともあり、夜職に従事している女性たちの間で、短期間で大金を稼げる海外出稼ぎ案件が注目され始めました。また国内では、今では風俗店に勤務する際にも顔出しが強制だったり、SNSで売り出すことが当たり前だったりするので、顔出しして夜職をすることに抵抗がある女性も海外出稼ぎに行くことが多いです。
ほかにも、最近ではSNSで活躍するインフルエンサーなどが増え、芸能関係の仕事をしていなくても、容姿に優れた一般人が多く活躍していることもあって、海外出稼ぎ案件を紹介するエージェントが、そうした容姿端麗な一般人に目を付け始めたことも一因でしょう」
日本人女性に対する需要の高さ
海外出稼ぎ案件が増えているのには、日本人女性に対する需要の高さも関係しているという。
「海外出稼ぎ先の国には、カナダやオーストラリアなどさまざまな国がありますが、実はどこの国に行っても基本的に顧客は中国人の富裕層が多いと聞きます。中国人の男性は、日本人女性に憧れを抱いていることも多いそうで、日本人女性の市場価値は高いんです。
ただ日本人女性のなかでも、高単価で雇ってもらえる女性の特徴があります。かわいい系というより大人っぽく美人系な顔立ちで、高身長でスタイルのいいモデルのような女性が最も需要があるそうです」
記事後編は「高収入の海外風俗店へ出稼ぎに行って、大誤算…!給料100万円超を空港で没収、突然の逮捕…」からお読みいただけます。