逮捕の中国籍男はホンダ社員 自動車データ持ち出し容疑

東証プライム上場の電子部品大手「アルプスアルパイン」に在職中、自動車の車載電装機器の設計に関するデータを不正に持ち出したとして、不正競争防止法違反容疑で逮捕された中国籍の男が、同社を退職後に自動車大手ホンダに転職していたことが6日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁公安部はデータをホンダで利用しようとしたとみて経緯を調べる。

男はホンダ社員、張天文容疑者(32)。同社の担当者は6日「社員が逮捕されたのは事実だが、捜査に協力しているので詳細は答えられない」と説明した。関係者によると、容疑者は両社でいずれも電装機器関連の業務を担当していた。捜査関係者によると、持ち出されたのは車の電子制御に関する先端技術だった。

逮捕容疑はアルプスアルパインの宮城県内の施設に勤務していた令和3年11月、社用パソコンを使って会社のサーバーにアクセスし、データを持ち出したとしている。

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