東北への半導体集積に対応、「宮城テクニカルセンター」が仙台に完成 8日に稼働

ドイツの工作機械大手トルンプの日本法人(横浜市)が仙台市太白区に建設していた「宮城テクニカルセンター」が完成し、現地で6日、内覧会が開かれた。半導体製造装置向けの製品を扱う同社エレクトロニクス事業の国内唯一の技術拠点で、東北に関連産業が集積する中、取引先のサポート体制を強化する。8日に稼働する。

ドイツ工作機械大手「トルンプ」日本法人が建設 国内唯一の技術拠点 

 川崎市のサービスセンターを移転し、施設規模を3倍に拡大。床面積800平方メートルで、メンテナンスに必要な冷却水や電源などの環境も強化した。エンジニアを中心とする約30人を配置する方針。

 トルンプは半導体製造の前工程などに用いられるプラズマ電源を手がけている。新センターでは、取引先に供給した製品の点検、修理を担う。次世代半導体素材として注目されている炭化ケイ素(SiC)関係の製品にも対応する。

 内覧会で、日本法人の高梨真二郎社長は「半導体開発・製造で仙台は重要な位置付けとなっている」と関連産業のさらなる拡大に期待を示した。東京エレクトロン宮城(宮城県大和町)の宮城技術革新センター長・永関一也シニアフェローら関係者と共にテープカットし、完成を祝った。

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