山形蔵王に「ソラマド・カフェ」オープン テラスから雄大な蔵王山系一望、インバウンド誘致目指す

山形市蔵王温泉の蔵王中央ロープウェイ鳥兜(とりかぶと)駅に9日、飲食店「ソラマド・カフェ」がオープンする。山形蔵王の来訪客数はピークのほぼ4分の1に落ち込んでおり、眺望豊かな広いテラスや地元食材を使ったメニューでインバウンド(訪日客)らの誘致を目指す。

 駅併設の食堂を改装し、約170平方メートルの店内に約30席や調理場を設けた。焼きたてのクロワッサンで山形牛を挟んだサンドイッチや山形県舟形町産のマッシュルームのスープ、県産果実を使ったスイーツを提供する。

 大きく取った窓の外側に約100平方メートルのテラスを設置。蔵王山系の雄大な山並みを一望にできる。標高にちなみ「1387-ISAHANA(イサハナ)」の愛称も付けた。

 ヤマコー(山形市)とグループ企業の蔵王観光開発、現地で宿泊施設を営む三五郎の3社が共同で設立した「CKD」が運営する。総事業費は約9000万円。観光庁の補助金3000万円に加え、日本政策投資銀行と山形、きらやか両行の協調融資などを受けた。

 CKDの菊地昭貴(あきよし)社長(42)は宮城県涌谷町で飲食店などを経営し、アルバイト経験があった三五郎を11年前に事業継承した。「蔵王中央高原エリアに観光客が集う拠点にしたい」と話す。スノーバギーやトレッキングなど、四季を通じて楽しめるアクティビティも提供する。

 営業時間は原則午前8時半~午後4時半で、ロープウエーの運行時間によって前後する。

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