また疑惑議員が…記者追及に「頭悪いね」裏金問題に総理周辺では「安倍派一掃」の声も

岸田政権を直撃している安倍派の裏金問題です。 疑惑の渦中にある松野官房長官に加え、同じく疑惑がもたれている複数の安倍派幹部の更迭も検討されています。 ■安倍派議員また疑惑…記者追及に「頭悪いね」 報道陣の前に姿を見せた谷川弥一衆院議員。 Q.4000万円超のキックバックがあったという報道があったが事実関係は? (安倍派 谷川弥一衆院議員)「読み上げますよ。清和政策研究会のパーティー券の問題について、刑事告発を受けている案件でもあり、事実関係を慎重に調査・確認をして、適切に対応してまいりたい。」 Q.キックバックがあった? 「今、コメントしただけです。僕が今言えることは。」 Q.(パーティー券の販売の)ノルマはどれくらいだった? 「だから今言った通りって言っているでしょ。今言った通り」 Q.これからの議員活動については? 「だから、今言った通りって言っているじゃない。なんで同じこと、何回も言うの。」 谷川議員は安倍派で当選7回。これまでで最大規模の4000万円を超えるキックバックを受け、収支報告書に記載しなかった疑惑が報じられています。 Q.会派の中でそのようなことがあった? 「まあいいから、その通りって。何を言っても。頭悪いね。言っているじゃないの。質問しても、これ以上、きょう言いませんと言っているじゃない。わからない?」 ■「安倍派一掃」も…“裏金疑惑”議員の週末 福島の水産物の魅力をアピールする西村経済産業大臣。安倍派をめぐる“裏金疑惑”は、政権の中枢を直撃する事態に。 Q.(収支報告書に)記載しなかったことが取りざたされています。 (安倍派 西村経産大臣)「捜査の状況もありますので、それも見ながら、私自身はいずれかの時点で、適切な時点でですね、 しっかりと説明をしたいと考えております。」 この週末までに名前があがった、安倍派幹部は6人。このうち、松野官房長官ら3人には、1000万円を超えるキックバックを収支報告書に記載しなかった疑いが浮上しています。岸田総理は松野官房長官を更迭する方針で、さらに複数の政府・与党関係者によると、西村経済産業大臣ら4人についても、交代させる方向で検討に入りました。 総理周辺は「安倍派を一掃するのはやむを得ない」と話していて、今月中に人事に踏み切る見方が強まっています。そんな中、安倍派の塩谷座長は。 Q.一度撤回はされているかと思うのですが、キックバックに関連して「あったと思う」という発言もされていたと思うが? (安倍派 塩谷座長)「あれはいろいろな質問の中で、そういうような状況があったのかなと思っておりますが、 事実関係を把握しておりませんので、のちほど撤回したわけでございます。いまそれぞれの捜査が進んでいる中で、まだ具体的なことを申し上げる段階ではないと思っております。」 渦中の議員らは、この週末をどう過ごしたのか。 きのう、福井県越前町では、国政報告会の準備が進んでいました。 (佐々木一真アナウンサー)「いま、高木議員が会場に姿を見せました。高木議員が会場に到着しました。キックバックについてコメントお願いします。」 1000万円超の“裏金疑惑”が浮上する中、地元に入った高木国対委員長。 (佐々木一真アナウンサー)「今、カーテンが閉められましたね。」 疑惑について、支援者らを前に、どう説明したのか。 (高木毅国対委員長)「外に大勢の記者の方々がいらっしゃっておりまして、おわびを申し上げなければならないと思います。調査をして、精査をして、確認をしているという状況でございますので、これ以上、皆様方にお話しすることができないわけでありますけども…」 高木国対委員長は、派閥の実務を取り仕切る安倍派の事務総長でもあります。 Q.もしキックバックがあったならば、把握している立場では? (高木毅国対委員長)「刑事告発されている案件でもありますし、あわせてもうすでに捜査が始まっているやに聞いておりますので、慎重に事実関係を確認して、適切に対応していくということに尽きます。」 やはり“捜査中”だとして、具体的な説明を避ける様子に、地元の町議会議員は。 (越前町議員 吉田憲行議員)「自民党員としても、ロッキード(事件)以来のと言われているのでね、ただでさえ、みんな不信感を持っているので、これが末端の僕らにまで来ますから、そこのところはきちんと説明責任は果たしていただきたいという思いはあります。」 同じく1000万円超の“裏金疑惑”がかかる、世耕参院幹事長の姿は、京都にありました。 (世耕弘成 参院幹事長)「冒頭 、少しおわびから始めさせていただかなければなりません。」 講演で、こう口火を切ったものの… (世耕弘成 参院幹事長)「これは捜査そのものに影響を与えかねないということで、今なかなかご説明できない状況にあります。」 Q.軒並み皆さん、“捜査中”を理由に説明されないというスタンスを同じようにとられていますが? (世耕弘成 参院幹事長)「いつまでも説明しないと言っているわけではありません。しっかりとけじめがついて、節目が出てくれば、私もしっかり説明したいと思っています。説明責任をいつかは果たしたいと思っています。」 Q.“いつか”というのは捜査終結のことをおっしゃっているんですか? 「それは分かりません。」 ■「“金庫番”が一手に」松野長官の知人語る もう一人、1000万円超の“裏金疑惑”を持たれているのが、松野官房長官です。 地元で取材を進める中で、松野氏個人と派閥のパーティー券、両方の販売に関わったという人物に、話を聞くことができました。 (松野氏をよく知る人物)「2万円の印刷した券があるわけで、それが売ってきてくださいよと手元にくる。」 Q.その派閥(のパーティー券)ですって言って? 「売れない、売れない、売れないよ。松野さん(のパーティー券)なら5枚買うけど、派閥のなら1枚だけ置いてきなよ。そんな感じだよ。」 ただ、この人物も、パーティー券のノルマやキックバックについては、分からないと言います。 (松野氏をよく知る人物)「いったい全体で何枚売れて、それがノルマを達成できたのか、あるいはノルマに足らなかったのかは、我々は全くわからん。それを全部一手にやっていたのは“金庫番”だから。」 12月10日『サンデーステーション』より

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