訪日客にクレーンゲーム人気、タイトーが11年ぶりに海外出店…香港にゲーセンの新店舗

ゲームセンター運営大手のタイトーが15日、香港のショッピングモールに新店舗をオープンすることが分かった。海外への出店は11年ぶり。日本のアニメやゲームの人気の高まりを追い風に、現地企業と組んだフランチャイズ展開を通じて需要の取り込みを目指す。

 香港の新店舗は、広さ約224平方メートルで、日本のキャラクターグッズが景品のクレーンゲーム機や、現地で人気のゲーム機など計35台以上を並べる。フランチャイズ契約を結んだ現地企業が店舗の運営を担い、タイトーは景品や運営ノウハウの提供で協力する。

 香港からの訪日客は、新型コロナ禍前は年間200万人を超えており、日本のゲームやアニメへの関心も高い。香港で実績を積んだ上で、他の国・地域への展開を検討する方針だ。来場予約・資料請求受付中!

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 タイトーは過去に、中国や韓国で子会社を設立し、ゲームセンターの運営に乗り出していたが、国内事業に集中するため、2012年までに撤退した経緯がある。現在は国内で約160店を展開している。

 再出店を判断したのは、日本のキャラクターグッズを景品にしたクレーンゲーム機が訪日客に人気で、海外でも需要を見込めるためだ。業界団体の日本アミューズメント産業協会によると、機器販売を除くクレーンゲームの21年度の売上高は2810億円で、16年度と比べて1・5倍に増えた。

 海外展開は、同業他社も力を入れている。バンダイナムコグループは英国、香港、インドで約20店を展開している。ボウリング場やゲームセンターなど複合娯楽施設を運営するラウンドワンは、北米を中心に約50店を運営しており、計100店以上に増やす目標を掲げている。

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