復興の歩みまとめた記録誌の作成検討 名取市

名取市の山田司郎市長は11日の市議会12月定例会の一般質問で、東日本大震災からの復興の歩みをまとめた記録誌作りを検討していると明らかにした。本年度中に市としての震災伝承の基本方針を策定した上で、2024年度中の記録誌作成を目指す方針。

 山田市長は質問に対し「復興支援に関わった方らの声を掲載することを検討している。震災の記憶を伝えるために基本方針を作りたい」と述べた。

 市は基本方針に沿って復興に関わった人々への聞き取りやアンケートを実施し、庁内の取り組みや保管資料をまとめる見通し。市政策企画課は「職員が退職して復興の歩みが忘れられてしまう恐れがある。何に力点を置いて伝承するか検討したい」と話す。

 市は13~14年に被災状況などの記録誌「名取市の記録」「写真記録」を作成し、21年3月には閖上地区の土地区画整理事業を記録した「閖上のまちづくり」をまとめている。

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