電車で荷物を置くため「1人で2座席分購入」はNG JRは「1人で2座席分の予約は承っていない」 ひざの上、特大荷物コーナーつき座席活用を

12日、JR西日本は、年末年始(12月28日~1月4日)の指定席予約状況を発表しました。今回は、客の着座ニーズにこたえるために、期間中の東海道・山陽新幹線の「のぞみ」号を、初めて、全席指定席で運行します。 帰省といえば、大きな荷物を持って移動する人もいますが、JR西日本中国統括本部は、荷物スペースの確保のために、複数の座席を予約することはNGとしています。指定席なら荷物用に購入すれば良いという考え方もありそうですが、なぜNGなのでしょうか。 【写真を見る】電車で荷物を置くため「1人で2座席分購入」はNG JRは「1人で2座席分の予約は承っていない」 ひざの上、特大荷物コーナーつき座席活用を JR西日本によりますと、2023年12月28日(木)~2024年1月4日(木)までの8日間について、中国エリアの主な駅を発着する特急や新幹線の提供座席数は、上下線あわせて236万1000席です。 12月11日時点で、すでに95万3000席の予約があるということで、前年の同じ時期と比べると、予約が47%増えています。 そのうち、山陰エリアを走る特急列車について、出雲市と岡山を結ぶ「やくも」の予約率は29%。予約数は1万6500席で、前の年の同じ時期と比べると4割近く増えています。 そのほか、鳥取・倉吉と京都を結ぶ「スーパーはくと」が45%、鳥取・米子と新山口を結ぶ「スーパーおき」が42%、鳥取と岡山を結ぶ「スーパーいなば」が23%など、山陰エリアを走る特急列車は、前年の同じ時期の予約率を上回っています。 JR西日本中国統括本部 担当者 「新型コロナ5類移行にともない、行動制限がなくなり旅行のしやすい環境になりつつあります。自由席は時間帯により混雑する可能性があるので、利用する際はインターネットや窓口で空いている席を確認するようにしてください」 そして、今回は初めて、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」号が、年末年始期間中「全席指定席」で運行されます。 コロナ禍からの回復傾向を踏まえ、ピーク時における客の旺盛な着座ニーズにこたえるため、予約できる指定席数を拡大したということです。

自由席を求める客でホームに長い列ができる状況を避けることなどが狙いです。 ところで、帰省といえば、大きな荷物をもって移動する人も多くいて、自身が座る席の隣などに荷物を置いているケースもよく見かけます。 その場合、荷物を置くスペースを確保するために、2人分の指定席を購入しても良いのでしょうか? JR西日本中国統括本部は、1人で2人分の自由席や指定席の座席を購入することは、やめてほしいとしています。 JR西日本中国統括本部 担当者 「1人で2座席分の予約は承っていないので、基本1人1つの座席を使うようにしてほしいと思います」 できるだけ多くの人に座席を利用してほしいという思いなどから、「1人で2座席分購入」はNGとしています。 荷物の場所については、自分のひざの上や、座席の上にあるスペースなどを活用すること。 また、「3辺の合計が160cm超250cm以内」の荷物(特大荷物)を車内に持ち込む場合は、「特大荷物スペースつき座席」または、「特大荷物コーナーつき座席」を予約してほしいとしています。 ちなみに、混雑が見込まれないような状況でも同様に、1人で複数の座席を利用することは、やめてほしいとしています。 新幹線・在来線ともに、年末年始のピークは、下り線が12月29日(金)、上り線が1月3日(水)となる見込みです。

タイトルとURLをコピーしました