じつは「日本のハンカチ」が「外国人」の間で大好評だった…!

NHK BSの人気番組『cool japan』の司会者として、世界を旅する演劇人として、人気脚本・演出家が世界の人々と聞いて議論した。世界の人々が日本を体験して感じた「クール!」と「クール?」と「クレイジー!」 これを知れば、日本がもっと楽しくなる!  【マンガ】カナダ人が「日本のトンカツ」を食べて唖然…震えるほど感動して発した一言 *本記事は鴻上 尚史クール・ジャパン!? 外国人が見たニッポン』(講談社現代新書)の内容を一部抜粋・再編集したものです。 ———-

ファッション雑誌も日本オリジナル?

 またファッションで言えば、日本の「ハンカチ」も評判が高いです。じつに多彩であることが好評の理由です。  また、日本の「ストッキング」がじつに個性的なことと質の高さで評判です。最近は、「五本指のストッキング」や「ハート形の滑り止めが足の裏の部分に付いたストッキング」などが売り出されています。  日本の「ファッション雑誌」も他の国と違うと番組では話題になりました。日本の女性向けファッション雑誌では、毎日のコーディネートを提案する「着まわし企画」が人気です。限られた数の洋服を、どううまく着まわして変化を付けるかという実用的なアドバイスです。  「アメリカの雑誌は、手の届かない高級なものばかりが載っているの。それに憧れるのね」とアメリカ人女性が言いました。「日本のファッション雑誌の情報量がすごいね」とイギリス人男性。たしかに、着まわし特集だと三六五日全部を、限られた洋服で見せ切ります。高級なファッション雑誌の生活感のないグラビアと正反対です。  「こういうタイプの日本の雑誌をみなさんの国で発売したら受ける?」と訊きました。  「受けると思う」と即答したのは韓国人男性。チリ人女性は「自分だけのスタイリストを五ドルで雇えるのと同じでしょう。受けると思うわ」と答えました。  アメリカ人やフランス人、イギリス人は微妙な反応でした。ファッション雑誌になにを求めるか、の違いかもしれません。実用なのか憧れなのか、あなたはどちらですか?   「原宿ファッション」も、世界各地から観光客が集まるものになりました。原宿では、二ヵ月に一度、ブティックの店員などが集まり、さまざまな格好をして街を練り歩くイベントがあります。  少女の格好を過剰にした「ガーリー系」と呼ばれるもの、一九九〇年代後半に生まれて原宿発で世界へと羽ばたき、いまだに続いている「ゴスロリ系」などなど、じつに多彩です。「裏原」と呼ばれる、原宿のメインストリートから外れた場所にも、たくさんのお店があり、さまざまなファッションがあるのです。ここにも外国人が集まっています。  さらに連載記事<日本の「アイスコーヒー」、じつは「外国人」には「衝撃的」だった…!  その「意外なワケ」>では、「アイスコーヒー」が外国人に与えた衝撃について、詳しく解説しています。

鴻上 尚史

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