東北23年産コメ作況「101」確定 宮城、岩手、青森、福島の4県「やや良」

東北農政局は12日、2023年産水稲の作柄概況(確定値)を公表した。東北の作況指数は101の「平年並み」(99~101)。22年産の「やや不良」(95~98)から改善した。出穂期以降の好天で登熟(もみの実入り)が順調に進み、10アール当たりの収量は前年比10キロ増の569キロだった。県別の作況指数は105の宮城が全国で最も高かった。

 穂数に1穂当たりのもみ数を乗じた全もみ数は、宮城と福島が田植え期以降の好天に恵まれ平年比でやや多く、青森、岩手、秋田、山形は6月~7月中旬までの日照不足により、やや少なかった。

 県別の指数は、宮城105、岩手104、青森102、福島102で「やや良」(102~105)だった。山形が100で「平年並み」。7月の記録的な大雨の影響などで秋田は97の「やや不良」だった。

 県別の10アール当たりの収量は、長野と並び青森が全国1位の614キロ(前年比20キロ増)だった。山形は589キロ(5キロ減)、宮城566キロ(29キロ増)、福島561キロ(12キロ増)、秋田552キロ(2キロ減)、岩手551キロ(14キロ増)と続いた。

 6県の作付面積は前年比2600ヘクタール減の40万3200ヘクタール、収穫量は4万トン増の198万8000トン。主食用の作付面積は1000ヘクタール増の30万9200ヘクタール、収穫量は3万6000トン増の175万9000トン。

 地域別の指数は次の通り。

 青森▽青森102、津軽102、南部・下北102
 岩手▽北上川上流104、北上川下流104、東部105、北部107
 宮城▽南部105、中部105、北部105、東部104
 秋田▽県北96、県中央95、県南98
 山形▽村山101、最上98、置賜100、庄内99
 福島▽中通り102、浜通り102、会津101

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