仙台市、ゼビオアリーナ仙台の土地取得の可能性を示唆

仙台市議会12月定例会は13日、本会議を開き、代表質疑を続けた。通年型アイススケートリンク整備に向けて改修されるゼビオアリーナ仙台(太白区)の土地について、市は所有する都市再生機構(UR)から2030年度にも購入する可能性を示唆した。

 市によると、施設を所有するゼビオホールディングス(HD)がURと30年11月9日まで借地権設定契約を結んでいる。市は改修後に寄付を受けるゼビオHDから、借地権も引き継ぐ。

 金子雅文化観光局長は「契約満了後は新たな定期借地権契約を締結するか、土地の取得を検討する」と明かした。敷地面積は約7940平方メートルで、立地するあすと長町の路線価を基に試算すると、価格は約24億8000万円に上る。

 市は25年度を予定する利用開始後、ゼビオHDに支払う指定管理料を年間最大約3億5000万円と見込む。金子局長は「利用料だけで施設を維持するのは管理者の負担が大きい。利用料への転嫁が懸念される」と語った。

 市は民間のアイスリンク仙台(泉区)とすみ分け、新しいリンクはアイスショーや競技会の開催が中心となるとの見通しを示した。

 高見紀子(共産党市議団)佐藤正昭(せんだい自民・参政の会)辻隆一(立憲民主党仙台)福田陽輔(仙台維新)の4氏が質問した。

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