12月8日、SMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)が、タレントのマネジメントを行う新会社の社名を「STARTO ENTERTAINMENT(スタート エンターテインメント)」にすると発表。代表取締役CEO(最高経営責任者)には、コンサルティング会社「株式会社スピーディ」の社長・福田淳氏が就任した。
創業者・ジャニー喜多川氏(2019年死去)の性加害問題を受け、旧ジャニーズ事務所は被害者への補償業務のみを行う「SMILE-UP.」と、タレントのマネジメントを行う新会社に二分化。新体制を迎えるあたり、事務所を離れたり、退所を発表する者も出てきているだけに、ほかのタレントたちが今後どのような選択をするのか、ファンの関心も高まっているだろう。
今記事では、新会社や福田氏の社長就任に関するタレント7人の反応やコメントを紹介していく。
目次
・STARTO ENTERTAINMENT(スタート エンターテインメント)の意味
(1)A.B.C-Z・河合郁人、「我々も再スタート」
(2)WEST.中間淳太、「新社長と向き合ってしっかり話をして、前に進むしかない」
(3)TOKIO・城島茂、「新しい風を吹かせてくれる体制づくりになっている」
(4)KAT-TUN・中丸雄一、「現場レベルのものはタレント側に頼ってほしい」
(5)風間俊介、“被害者への配慮”感じられるコメントに好意的な意見集まる
(6)Aぇ! group・小島健「ここからまた新しいスタート」、福本大晴「僕たちは辞める理由はない」
STARTO ENTERTAINMENTの意味
新会社STARTO ENTERTAINMENT(スタート エンターテインメント)の公式サイトによると、「STARTO」の社名には「STAR(スター)+と(未来へ向かう)」という意味が込められているとのこと。
日本のエンタメの価値や独自の文化を大切にしながら、世界に通用するコンテンツの創造・提供を目指すべく、新規事業として、「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」「グローバル展開」「メタバース市場への参入」に挑戦するという。
なお、当初、SMILE-UP.社の現社長・東山紀之が新会社社長に就任する予定だったが、被害者の救済・補償に専念すべく辞退。また、井ノ原快彦はSMILE-UP.の副社長を退任し、STARTO取締役COO(最高執行責任者)を務めることも明らかになった。
A.B.C-Z・河合郁人、「我々も再スタート」
今月8日、金曜レギュラーを務める情報番組『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』(TBS系)に出演したA.B.C-Z・河合郁人は、番組内で新会社名「STARTO」や福田氏の社長就任が伝えられると、「僕も昨日福田さんからお手紙をいただいて、新社名については聞いていました」とコメント。さらに、「ここから身を引き締めて、我々も再スタートしていかなければならないんだなという気持ちです」と語った。
また、新規事業への参入については、「僕たちもいろいろな活動をやらせていただいていますが、後輩の仲間もいろいろな特技を持っていたり(するので)やりたいこと、見せる場所が広がるのはありがたいと思う」と話した上で、「ただ、やりたいだけではなく、自覚を持って何を表していくかをタレントさん一人ひとりが考えていかなければいけない」と決意を固めた。
なお、河合はMCの仕事に専念するため、今月21日をもってグループを脱退。以降は個人のタレントとして活動していくだけに、事務所と共に新たな道を切り開いていってほしいところだ。
WEST.中間淳太、「新社長と向き合ってしっかり話をして、前に進むしかない」
報道・情報バラエティ『よんチャンTV』(MBSテレビ)で金曜コメンテーターを担当するWEST.の中間淳太も、発表当日の朝、福田氏から手紙をもらい、「そこで社名を知ったんですね。ほんとに皆さんと同じようなタイミングで知ったんです」と告白。その上で、「僕ら今、宙ぶらりんな状態だったので、仕事は減ったとしても増えることはなかったので、これがいい方向に進めばいいなと思います」と発言した。
加えて、「僕らも大人なのでね、しっかりと自分たちが不安に思う事だったり、疑問に思う事は新社長と向き合ってしっかり話をして、自分たちも『応援しててよかったな』というグループになれるように前に進むしかないなと思います」と意気込んだ。
WEST.といえば、性加害問題を受け、10月17日付でグループ名を「ジャニーズWEST」から改名している。ようやく事務所の体制も整ったことで、事態がいい方向に向かうことを期待したい。
TOKIO・城島茂、「新しい風を吹かせてくれる体制づくりになっている」
9日に放送された『週刊ニュースリーダー』(テレビ朝日系)でMCを務めるTOKIO・城島茂は、「やっと新たな社名も含めて一歩踏み出したんじゃないかな」と正直に語った。ほかのタレント同様、城島も福田氏から手紙で報告を受けたというが、直接の面談はまだとのことで「今後調整したい」と、前向きに検討している様子。
なお福田氏については、「いわゆる既存の芸能界っていう部分に対して新たなやり口、発想とか、風穴を開けてきた方だなというイメージなんで、今回の発表と共に体制も含めて新しい風を吹かせてくれる体制づくりになっているんじゃないかなと思います」と期待を寄せる場面も。
ちなみにTOKIOは、21年4月に旧ジャニーズ事務所の100%子会社である「株式会社TOKIO」を設立し、同社に移籍。現在、株はメンバー3人で保有しており、旧ジャニーズから資本的に独立している。今年9月末に同社の代表取締役社長に就任した城島は、新会社との契約の打ち合わせは、「自分たちのいいように話を進めていこう、と。まさに進めているところです」と状況を明かした。
KAT-TUN・中丸雄一、「ファン心理をわかっているのはタレント」「頼ってほしい」
10日放送の『シューイチ』(日本テレビ系)に出演したKAT-TUN・中丸雄一は、タレントのマネジメントを行う会社の体制が整ったことから、「個人的にはひと安心というところ」と安堵。
「STARTO」という社名については、「前の名前が、知名度が圧倒的にありましたから、どんな名前がきても違和感あるのかなと心構えではいたんですけど。新しい感じもして、意味も複数込められているので、早くもしっくり来てうれしいですね」とコメントした。
さらに、「役員クラスもごっそり変わっている」「各ジャンルのプロフェッショナルというふうに聞いているんですけど」と社内体制に言及しつつ、「ファンの方の心理とか『こういうことをやったら喜んでもらえるね』ってわかっているのは、恐らくタレント側なんです」と主張。
福田氏をはじめ、外部から招き入れたスタッフ人物が多いだけに、「今後に期待したいのは、中長期の戦略はどんどん決めていって欲しいんですけど、現場レベルのもの(話)はタレント側に頼ってほしいなという気持ちがあります」とも話していた。
風間俊介、「東山社長が職務に専念できるように」
11日、月曜パーソナリティーを務める『ZIP!』(日本テレビ系)に出演した風間俊介は、「STARTO ENTERTAINMENTの体制が整うことで、最も為すべきことを担っているSMILE-UP.の東山社長が職務に専念できるようになるといいなと思います」と簡潔に話した。
被害者への配慮が感じられるこのコメントに、ネット上では「簡潔で真摯で好感が持てる」「被害救済が大事だと思ってることが伝わってきた」などと好意的な意見が集まった。
Aぇ! group・小島健「ここからまた新しいスタート」、福本大晴「僕たちは辞める理由はない」
9日、『あさパラ』(読売テレビ)に出演したジュニア内ユニットのAぇ! group・小島健は、「STARTO」という社名について「素晴らしい名前やな、と。感銘を受けました」とコメント。「ここからまた新しいスタートを(切れる)」と前向きに語った。
また、同グループの福本大晴も、11日放送の『おはよう朝日です』(朝日放送テレビ)で、「素晴らしい名前だなと思いました」と社名についての感想を述べながら、「全く新しい会社だと思ってもらっていいと思います」とコメント。
さらに、「いろいろな意見があると思いますけど、僕たちがやっていくことは変わらない」とした上で、「(これからも)エンタメを届けていきたいし、僕たちを求めてくれる人がいる限り、僕たちは辞める理由はないですし、辞めたくないですから。これからも同じようにエンタメを通してみなさんに笑顔を届けたいと思います」と、あらためて決意表明した。
新会社とエージェント契約を結ぶかどうかはタレント個人に委ねられているといい、今後は各タレントが随時発表していくとみられている。グループ活動にも影響が出る可能性があるだけに、タレントぞれぞれの動向を見守りたい。