大麻に手を染める生徒は「沢山いる」隣の子に「見て見て」 中学生が激白、薬物がまん延する沖縄の現状

ことし9月、14歳の中学生が大麻所持で逮捕されるなど、中高生の間で大麻が蔓延している現状が明らかとなった沖縄。逮捕された中学生と同じ学校に通う生徒がその実態をカメラの前で証言しました。 【写真を見る】大麻に手を染める生徒は「沢山いる」隣の子に「見て見て」 中学生が激白、薬物がまん延する沖縄の現状 ■「いますね、3人くらい」 中学生を取り巻く大麻の現状 大麻を所持した疑いで、14歳の男子中学生を逮捕したと警察がことし9月に発表し、社会に大きな衝撃を与えた事件。県教育長が県内各地で小中学校の校長らを対象に緊急の研修会を開くなど、学校現場を始め子どもたちを取り巻く環境はいまどのような状態にあるのでしょうか。 逮捕された中学生と同じ学校に通う生徒 「その子も先輩から、大麻とか手を出すなよって言われてたから、なんでこういう風になっちゃったんだろうと思いました」 こう話すのは逮捕された中学生と同じ学校に通う生徒です。 逮捕された少年だけでなく、他にも大麻に手を染める生徒がいたと証言します。 逮捕された中学生と同じ学校に通う生徒 Q逮捕されたのは1人なんですけど、他にも周りにはいますか 「いますね。3人ぐらい。他校の子も含めたら沢山います」 中学生に忍び寄る大麻の魔の手。 生徒はその様子を生々しく語りますー ■「集会で見てみて」「高校生みたいな人が売人」 逮捕された中学生と同じ学校に通う生徒 「学校に持ってきたりとか、他の子に見せびらかしたりとかしてましたね」 Q大麻を 「はい」 Qどんな感じのものでした 「袋に入っていました。袋に入ってて、集会の時とかに隣にいた子とかに『見て見て』という感じでやっている現場はちょくちょく見ていました」 また、大麻の入手法についてはー Q大麻をどこから手に入れているのか 「高校生ぐらいの人たちが売人みたいな。売っているという話を聞いたことがあります。高校生というか、多分高校もいかないで、働いているような人たちが売っているみたいな感じ」 「こんな身近な人も手をだすんだなって」 いまや中学生の日常のすぐそばに存在する大麻。県警によりますと、ことしは先月末時点ですでに中高生など24人の少年が摘発されています。 しかし、それでも多くの生徒は薬物への関わりに否定的だと話します

逮捕された中学生と同じ学校に通う生徒 「大麻を止めることと、自分は絶対に周りの子たちと声をかけあって、絶対に手を出さないようにしたい」 ■非行の先にある薬物 大人よりも高い危険性 薬物依存者の回復をサポートする沖縄ダルクの佐藤さんは、自らも薬物を乱用していた経験から、その怖さについて語ります。 沖縄ダルク代表理事 佐藤和哉さん 「依存症になってしまったとしたら、自力でやめるのは困難だと思います。これ自分の経験から、そういうふうに思います」 そのうえで佐藤さんは、安易に大麻に手を出してしまうことの危険性について警鐘を鳴らします。 沖縄ダルク代表理事 佐藤和哉さん 「思春期・育ち盛りの子たちが、あの大麻を吸うと何かしら例えば不安症になったりだとか、元々精神疾患の気質がある子が引っ張り出されたりとか、鬱っぽくなったりだとか、そういったことはあると思います。ですから、大人が吸うよりは危険性が高い。」 学校や家庭問題などにより、少年たちが非行に走った先にある薬物問題。 孤独を感じる彼らの話を聞ける場所が充分あるのか、そして一度過ちを犯した彼らを社会は孤独にさせていないか、彼らとともに歩んでいける環境づくりが求められています。

琉球放送

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